理事長メッセージ | 尼崎青年会議所

理事長メッセージ

原点回帰	~未来のために~

理事長

一般社団法人 尼崎青年会議所
2022年度 第63代
理事長 松田 鎮功

はじめに

1949年、戦後の混乱の中、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、東京青年会議の前身である東京青年商工会議所は創設され、70年に渡り様々な運動を展開してきました。尼崎青年会議所は1959年「常にまちづくりを市民と共に考え、実践し、会員の資質向上と組織の活性化を達成するとともにこども達と夢を語れる「まち」尼崎を目指します。」の理念のもと歩みを始め、長きに渡り青年の特性を活かし、地域の活性化に取り組んできました。
戦後の焼け野原と状況は違えど、2020年は未知なるウイルスとの戦いで混沌とした社会となり、2021年もその影響は大きく、まだ本当の意味での復興が見通せない1年となりました。
尼崎青年会議所においても、この2年間は様々な制約を受け、運動・活動の在り方を見直す必要性に迫られました。さらに、国からは、「新しい生活様式」が提唱され、尼崎青年会議所としてもリモート会議が中心となるなど、組織運営の変革期をむかえています。また、会員の減少、歴の浅いメンバーが増えるなど様々な問題に直面する今、組織の在り方について固定概念にとらわれることなく熟考する時期に差し掛かっていると考えております。
そんな時代の今だからこそ、メンバー一人ひとりがこの組織の存在意義を再認識し創始の想い・理念に立ち返り、尼崎青年会議所が地域に特化し、今の時代にあったより地域に必要とされる存在へと進化する必要があります。

会員拡充(拡充委員会)

近年の会員減少は顕著なものであり、地域との関係をさらに強固なものとし、永続的に運動を展開していくには、メンバーの拡充は必要不可欠なものです。しかし、メンバー自身が青年会議所の魅力を十分に理解し、発信できていないのが現状です。
そこで、今一度組織全体の課題として会員拡充に取り組み、過去の拡充活動にとらわれることなく、持続的に会員拡充を行える仕組みを構築し、一人でも多くの青年と出会えるよう自由な発想をもって活動していきます。まずはメンバーが原点に立ち返り我々自身の魅力を再認識したうえで、しっかりと入会希望者に魅力を伝えることにより、2022年度以降65周年に向けての大幅な会員拡充への基盤づくりの1年とします。
また、入会年数の浅いメンバーが増える中、尼崎青年会議所の魅力を十分に理解することなく退会するメンバーが増えているのも現状です。歴の長いメンバーがさらに魅力的な人財となり、しっかりとその背中を見せることで、退会者の増加に歯止めをかけます。

まちづくりを市民と共に考える(地域連携委員会)

尼崎青年会議所はこれまで数多く、地域の皆様と共に様々な事業を実施してきました。その中で創成期からの地域との関係性をどう築いてきたかを今一度調査し、過去にどのような事業を行い、地域にどのような影響をもたらしてきたのかを、改めて考える1年といたします。
そのうえで、尼崎青年会議所だけでは補いきれない部分を、行政や地域の諸団体・各種企業の方々と手を携えて、ハード面においてもソフト面においても地域特性を改めて再認識し、発掘することで、尼崎特有の価値を市民と共に考え、市内にも市外にも広く伝播し、人々にインパクトを与え続けることのできる事業を構築します。

組織の活性化(総務委員会)

これまで、多くの実務を事務局員に担っていただいてきましたが、交代を契機に組織運営の部分でも大きな変革期をむかえています。
そこで2022年度は、常務理事を配置し、正副理事長と共に専務理事、総務委員長では補いきれない部分を補助していただき、これまで行ってきた事業構築・組織運営に支障をきたさないような体制をつくります。
また、総務委員会の役割もこれまで以上に重要なものとなります。
近年、我々の組織の運営について疑問点を投げかけられることも多い中、思うような変化が得られていないのが現実です。我々が組織を運営していくうえで大切なことは、小さなことであっても、本当にこれで良いのかと考え、行動に移すことです。その積み重ねが、時代に即した組織運営につながっていきます。
小さなことの積み重ねの中で、時にはこれまでの常識を覆すような大胆な決断も必要となり、覚悟をもって行動し、新しい形での組織の在り方を模索します。

こども達と夢を語る(青少年委員会)

新型ウイルス感染症の拡大によりこども達も多くの制約を受けながらの生活を強いられています。外出自粛が要請され、帰省や楽しみにしていた外出の予定がなくなったり、友達に会うことすら制約されています。
さらには、社会的ネットワークの分断により人と地域の繋がりが希薄化し、こども同士が集団で遊びに熱中し、時には葛藤しながら、互いに影響しあって活動する機会が減少するなど、様々な体験の機会が失われています。
このような状況の中で、こどもの心を未来へ繋ぐために、我々が現在の地域のこどもたちに何ができるのか、何をすべきかを深く掘り下げて考え、学校教育や家庭教育、スマートフォンでは教えてくれないことに特化し、成功体験だけではなく時には挫折などのマイナス体験も含め、青年会議所でしかできないことを行うことで、こども達の夢の蕾を作るきっかけをつくります。
そして、改めて、地域のこどもたちの輝かしい未来のために、夢を語りましょう。

活動・運動・尼崎のPR(広報委員会)

元々、広報(=パブリック・リレーションズ/Public Relations)には
「組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動の在り方」という意味があります。広報は対外や市民だけでなく、対内・家族・友人の関係構築にも非常に重要だと考えております。さらには、その行動は自分自身も共感して初めて成果が出るものだと考えます。
そこで、個々の活動や運動を、まずはメンバー自身が深く理解し、その上で広報の発信する情報に対するメンバーの反応を察知し、それを次のアウトプットに活かし、まずは身近な家族・友人に認知してもらい、さらには市民・地域の方々へと広く伝播します。
そして、多種多様なSNSの媒体が混在する中で、尼崎青年会議所に適しているものは何なのかを改めて考え、メンバー一人ひとりの伝達スキルが向上し、我々の魅力を広く伝播し、市民が我々の運動に参加しやすい気運を高めることで、青年会議所の応援者・支援者が増加します。

会員の資質向上(出向室)

会員の資質向上においては、ブロック・地区・日本や地域の各種団体への出向が重要な役割を担っています。そこで2022年度は、出向室を配置します。
その成長の機会を数多くのメンバーに経験してもらうために、出向先の案内から出向後のLOMと出向先との両立のフォローを行い、出向先の委員長等と連携することで出向メンバーの委員会・事業への参加率等を把握し、フォローアップすることで出向先の委員会・事業等に参加しやすい環境づくりを醸成します。
さらに、姉妹・友好JCとも積極的に交流を図り、他地域の情報や取り組みにも焦点をあて取り入れることで、変革期の今だからこそ、LOMに新しい風を取り込みます。

最後に

2022年度は周年間隔でいうとちょうど間の年となります。60周年から65周年へのバトンをつなぐ貴重な1年になります。
膝と膝を突き合わせ納得いくまで議論を尽くし、先輩諸兄への敬意や配慮を重んじる 尼崎青年会議所の良き伝統を継承しながらも、時代にそぐわない部分には鋭くメスを入れ、取捨選択をする年とし、65周年を見据え、さらには、その先の未来のために「原点回帰」し、尼崎青年会議所が更に団結するとともに、新しい世の中に即した基盤づくりとなる1年とします。
市民と共に考え、こども達と夢を語りあい、「新しい尼崎の未来」を創造します。

基本方針

  1. 1 一般社団法人尼崎青年会議所の理念、運動方針沿った運動の展開
  2. 2 一般社団法人尼崎青年会議所の会員の拡充
  3. 3 青少年事業の実施
  4. 4 地域連携事業の実施
  5. 5 会員の資質の向上
  6. 6 一般社団法人尼崎青年会議所運動の発信
  7. 7 国際青年会議所、日本青年会議所、近畿地区協議会、兵庫ブロック協議会への協力ならびに出向者支援