理事長メッセージ

スローガン

理事長

一般社団法人 尼崎青年会議所
2018年度 第59代
理事長 大原 隼人

半世紀を超える歴史を持つ尼崎青年会議所は、設立趣意書にある「今日の青年は明日の指導者」の言葉と共に歩みを続けて参りました。そして、「こども達と夢を語れる『まち』尼崎」を目指すという創立時の理念と共に、様々な学びの機会を与えてくれる最高の学舎として現在に引き継がれています。この恩恵を一番に受ける私たちは、この「意志」を発展的に継承していくために、「まち」の未来を作っていく責任と気概を再認識する必要があります。そのためには、俯瞰的に物事を捉え、若い感性で社会の諸問題を抽出し、確固たる意志のもと、他に先駆けて方向性を示し、失敗を恐れずに自身の能力を最大限に引き出し、実践を続けていく必要があります。私たちの活動する「まち」は、様々な情報媒体による偏向的なイメージを外部の人々に持たれやすい傾向にあります。まずは、私たちが率先して「まち」の歴史を調査研究し、正しい情報を選り分け活用する力である「メディア・リテラシー」を身につけなければなりません。未来をどのような「まち」にするのか、この議題の中心をなすべきは私たちの世代です。私たちが意識を変える努力を続け、行動し、その成果物によって共感する市民を一人でも増やすことが出来れば、必ず世の中を変革することが出来ます。兎角明るい話題の少ない昨今にあってこそ、知的好奇心を総動員して未来への期待感をしっかりと市民に発信して参りましょう。誇り高きLOMメンバーと共に進む2018年度一般社団法人尼崎青年会議所のスローガンは、「前途洋々~意志あるところに道は通ず~」と致します。

ひとづくり

2018年度の尼崎青年会議所は、翌年に60周年を控える節目となる一年を迎えます。「まち」に活力を生み出すためには、「ひと」の存在が不可欠です。超高齢社会の中で今後責任世代が半減するとの予測のある今、「共助の精神」を持った責任世代の存在は、これから益々重要となってくることでしょう。私たちが目指す60周年の先にある「まち」の未来のために、挑戦した者だけが得られるかけがえのない経験と成長、共に取り組んできたすべての人々と育まれる友情と共に、これからも新しい仲間を迎え、「ひと」の輪を広げていかなくてはなりません。そのために一人でも多くの市民を仲間に迎え入れ、果敢に挑戦を続けて参りましょう。ひとづくり団体としての尼崎青年会議所メンバーの成長は、「まち」の価値を向上させることに繋がります。

まちづくり

青年会議所運動は、多くの異業種からなる青年経済人によって構成されていることが特徴です。そうした青年会議所メンバーの能力を最大限に発揮出来る各種の活動は、「まち」に対して一石を投じるだけの影響力を持ち得るだけでなく、継続した関わりを持ち続けることで、更なる力を発揮することにも繋がります。そのためには、私たちはこの本質を常に意識して活動しなければなりません。2018年度は、市内に多くある「各種企業」と将来的に賛助会員への加盟も視野に入れた継続的な関わり合いを構築していくために、「地域連携事業」を実施することで、私たちの運動に関心を持つ機会の創出を進めて参ります。

防災意識の追求

近年日本各地において、大規模な自然災害が発生しており、いつ起こりうるか分からない災害に対してどのように備えていくかという「防災」・「減災」への関心が高まってきています。このような中、阪神大震災を経験した尼崎青年会議所は、近年だけでも東北や熊本の被災地支援や丹波の水害復旧作業等の支援活動を通じて、災害発生時の「自助」と「共助」の大切さを学んで参りました。しかし、災害に対する考えを平時に持続して持ち続けることには困難が伴います。戦前六甲山麓を中心に発生し、甚大な被害を出した「阪神大水害」の時に先人が残した「常ニ備エヨ」の言葉を胸に、「防災意識の維持」を常に市民に訴えていかなければなりません。海に開けたデルタ地帯に成立する尼崎市は、水害に悩まされてきた長い歴史があります。過去を知る人が少なくなっている今だからこそ、忘れた頃にやってくる災害に対する「常ニ備エヨ」の精神を市民に周知するために、関係諸団体との交流を通じ、地域の災害・防災の歴史に光をあて、持続可能な運動を目指します。

メディア・リテラシーの追求

広報活動は、組織の内外に向けて活動の相乗効果を高めることを可能にするものであり、情報や意見の取り入れ活動である「世論調査」や「内外のデータ収集」、直接人間同士の接触を保てる広報手段としての「討論会」等と多岐にわたる重要なものです。尼崎青年会議所は、市民と共に未来を作り上げる発信力を強化していくために、独自に情報を収集し、取捨選択、評価を行う能力に磨きをかける必要があります。青年としての俯瞰的視野のもと、多くの市民と会い、各種団体と協力し、全メンバー一丸となって「まち」や「ひと」の魅力を発信し続けてまいりましょう。

子供の最善の利益の追求

数え切れない未来の選択肢を有し、柔軟に分別を身につける子供達は、「まち」にとってかけがえのない存在です。しかし、彼らは環境に敏感な存在であり、「教育」が非常に大きな役割を果たしていると言えます。しかし、尼崎青年会議所は、学校教育が果たす役割とは違った切り口で、「社会の無関心」に対して光をあてるとともに、「教育」を通じて子供達に多くの「気づき」を与えることの出来る存在です。健全な民主主義社会を尊ぶ「ひと」を育成するために、「子供の最善の利益」を追求することで、子供達が自分を知り、多様な価値観を認め合い、共存していく大切さを学ぶ機会を作っていきましょう。子供はみんな素晴らしい。

会員の資質向上の追求

青年会議所運動をより理解するためには、志を同じくする同志たちとの交流を図ることが重要です。研修を通じて青年経済人としての資質向上を図るとともに、積極的に外に目を転じて青年会議所運動の広さを肌で感じ、尼崎代表としての誇りを醸成するとともに、他地域のメンバーと交流をすることは、多くの刺激や気づきを得ることに繋がります。そうして得た経験は、LOMメンバーと共有することで、自身の担いに落とし込まなければなりません。限界まで時間の調整能力に磨きをかけて積み重ねた経験は、各自の成長とともに、尼崎青年会議所の原動力になります。

組織運営について

青年会議所が有する優れた機能を十二分に発揮できるように「理事会」・「委員会」運営を行う必要があります。その上で、LOMメンバーには、異なる意見を持つ人と建設的に議論し方向性を見いだす「民主主義的スキル」を身に付けること、対立の発生を悪いものではなく当たり前のことと捉えて「解決力」を身に付けることを求めます。全メンバーが当事者意識を持ち、率先して行動出来る「ひと」を1人でも多く育成することで、会議や議案書を私たちの第一の価値とし、その成果物である「例会」や「事業」を対外に積極的に発信することが出来ます。

むすびに

「まち」と「ひと」を作っていく責任と確固たる「意志」をもって事にあたれば道は自ずと開けてきます。「意志あるところに道は通ず」は、七転び八起きをして偉業を成し遂げたリンカーン大統領の残した言葉です。焦らず、怒らず、腐らず、負けずの精神で、未来を切り拓くためにメンバーの力を結集し、限界まで考え抜き、何事も全力で挑戦することで「さすが尼崎青年会議所!」と言われ続けるよう様々なことに挑戦し続ける一年を過ごしましょう。
尼崎の未来は、前途洋々。

基本方針

1.一般社団法人尼崎青年会議所の理念、運動方針に沿った活動を展開し、妥協なき議論と活力溢れる組織運営を行います。
2.青年会議所活動を共にする新しい仲間の拡充。
3.青年経済人である会員の資質向上と組織の活性化を図り、魅力あるJAYCEEを育成します。
4.地域連携・防災事業の実施。
5.青年会議所活動の効率的かつ効果的な発信。
6.日本JC・近畿地区協議会・兵庫ブロック協議会への協力ならびに出向者支援。
7.青少年の健全な育成。