尼崎の歴史物語 第8回「尼崎のソース」

尼崎の歴史_08
ソースは食卓に欠かせない調味料です。通常日本語でソースと言った場合、ウスターソースやその粘度を調整したトンカツソース等を指し、お好み焼きやたこ焼き、焼きそば意外にも、コロッケやとんかつと様々な料理に使われています。

ソースは、日本では19世紀末頃から使われていましたが、食事の洋風化に伴って、広く普及するようになったのは戦後のこととされています。今や卓上調味料としては醤油よりも身近な存在かもしれません。

ソースを製造する会社は阪神間に数多くあり、ここ尼崎にも数社が存在しています。尼崎のハリマ食品株式会社では、創業以来木樽でソースを製造し続けていますが、社長の鎮西裕幸さんからお話をうかがうことができました。

ハリマ食品株式会社は、先代である鎮西さんのお父様が野田にある大黒屋ソースでソースづくりを学んだ後、昭和39年に創業された会社です。創業後、ハリマ食品のソースは尼崎市内の給食などに採用され、市民に広く親しまれました。
現在は、甲子園球場内で売られている焼きそばをはじめとして串カツやたこ焼きにも採用され、尼崎市外にも進出を果たしています。
ハリマ食品のこだわりは、何と言っても創業以来使われている木樽を用いた製造過程や、保存料無添加という点にあります。社長によれば、木樽を使い添加物を加えないことでソースに深い味わいが出るということです。
ハリマ食品では1800リットルの木樽3個を用いてソースを製造しています。ハリマ食品のワンダフルソースを見かけた際には是非ご賞味ください。
(取材先:ハリマ食品株式会社)


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